2020.03.31

新型コロナウィルスの猛威に薬剤師としてできること

中国・武漢から発生した新型コロナウィルス(COVID-19)により、未曽有の感染爆発が世界中で引き起こされている。日本でも感染者は2,000人を超えて、今後も予断を許さない状況である(331日現在)。

皮肉なことに、私の勤めている調剤薬局(皮膚科門前)では、日々の患者数が3月に入りかなり減っている。政府や都が不要不急の外出を禁じているさなか、軽症の場合は自宅で待機されていると思われる。そうなると、いかに普段は軽症の状態で皆さん受診されているかがうかがえる。国民皆保険制度の日本では、それほど医者に診てもらうというハードルが低いのだ。各自で医療保険に加入しないといけないアメリカでは、医者にかかるということのハードルは日本では想像できないくらい高い。

話をCOVID-19に戻そう。感染症に対応している病院では、医療従事者が相当な緊張と細心の注意を求められ、さらなる患者数の増加の危惧にストレスを抱えてらっしゃることは想像に難くない。考えてみれば、私たち薬剤師がコメディカルなどといっても、このようにワクチンが未開発の感染症の場合、できることはほぼない。薬あっての薬剤師なのである。患者の処置を直接できる医者や看護師とやはり異なるのである。その辺を歯がゆく思う方もいれば、少し安堵している薬剤師もいると思う。それは人それぞれで、何が正解ということはない。最前線で働く仕事であれば、ひょっとして薬剤師という職業を選んでいないという方も一定数いるはずだ。

でも、後方で働く薬剤師にもできることはある。まず医学知識に裏打ちされた正しい情報を仕入れること。デマに惑わされず正すこと。感染防止の正しい手洗いやマスクの着用法などを伝えること、である。

私たちは正しい情報にアクセスし、一般市民の不安を払しょくするようなアドバイスを心掛けるべきだと思う。アドバイスを軽んじてはいけない。不安こそがパニックを引き起こすのであり、その不安を解消できる医療従事者は限られている。

薬剤師もその一人なのだ。

 

(薬剤師・JN

SP用バナー
SP用バナー