2019.03.20

「オンライン薬局の未来か?AMAZONの買収したPILLPACKとは」

今回は海の向こうのオンライン薬局について調べてみました。 日本でも先日、オンライン服薬指導の草案がまとまり、来年国会に提出されるとのこと。 この法案が可決されれば、スマフォやタブレットのオンラインで服薬指導ができ、薬は配送で患者宅に送られるという、 今までの日本の薬局のあり方が根底から覆る重要な法案なのですがこの件は後日ゆっくり調べるとして、 先行してアメリカで展開されているオンライン薬局を調べてみました。

泣く子も黙る巨大企業となったAMAZONですが、ついに念願のヘルスケア事業に踏み出すことが確実になりました。 処方箋薬を購入できるオンライン薬局「PILLPACK」の買収を6月に発表したのです。その額10億ドル(日本円で1120億円)。

「PILLPACK」は2013年に創業されたベンチャー企業で、患者から送られた処方箋をもとにオンラインで服薬指導、 薬を自宅に郵送するビジネスモデルです。どこが画期的だったかというと、「一包化」されていることです。 …ちょっと待って下さい、これ日本ならどこでもやっていることですよね。当たり前ではないんですか? はい、アメリカはそうじゃなかったんです。患者は1日の分量を、自分で取り分けて飲むことが多く、そこは面倒だったわけです。 そのような薬局の薬の渡し方を変えたのが「PILLPACK」でして、分包して、日付をラベリングして、梱包して、郵送する。 一包化されているから飲みやすく、日付も書いてあるから飲み忘れがないということで、患者にもたいへん評判が良く、 郵送で届くから薬局にも行く必要ないし、というわけであります。ちなみに「PILLPACK」はアメリカ50州で通販薬局のライセンスを取得しています。

「PILLPACK」が成長した理由は、新型の分配包装機と独自のオペレーションシステムを開発、ディスペンサーと呼ばれる薬を保管する装置も開発し、 スマフォと連動して、飲み忘れ、飲み間違いを防ぐ点が評価されているからです。創業者は薬剤師とエンジニアで、IT技術が飛躍の要因のようです。

飲み忘れは病気の悪化を招いて、更なる医療費負担が増えますし、飲みすぎも薬によっては中毒患者となり、医療費が増える原因となります。 その点、一包化されていれば適切な量を飲むことが出来て、これらの問題が大きく改善するといわれています。

最大の目玉である薬が郵送で送られてくる点ですが、アメリカは国土が広く、車は必須な社会です。 当然薬局へは車で行くわけですが、患者も高齢になると車の運転も危険が伴います。 高齢化する車社会というものは、今後のアメリカにとって重要な課題となるのでしょう。宅配事業はいっそう他分野に及びそうです。

それでもまだまだこれからの事業で、「PILLPACK」の2017年時点の従業員は500人(うち薬剤師300人)、利用者は4万人程度とのことです。
日本でのオンライン薬局の将来のロールモデルになる可能性があるので、注目しましょう!
と、いろいろ調べているうちに、こんなもの見つけてしまいました。

AMAZONから出ているALEXA(アレクサ)というAIデバイスをご存知でしょうか。
CMでもお馴染み「アレクサ、○○の音楽かけて」とか「アレクサ、電気をつけて」と言えば、音声を認識して音楽をかけたり電気をつけたり、 買い物までできる優れものです。わが家でも大活躍しておりますが、このアレクサの新しい特許として、持ち主の声の状況を感知して (例えば咳をしてたり鼻をすすっていたら、ははーん風邪気味だなと判断する!)、レシピを聞かれた際に風邪に効くレシピを提案したり、 風邪薬を勧めてきたりするそうです…。「PILLPACK」買収はこんなところに繋がってくるのかもしれませんね。

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